犬のお手入れグッズを入れてる引き出しを整理していたら、懐かしいものが出てきた。こまが我が家にやってきたばかりの頃に買ったハーネスと迷子札。

今だったらありえないチョイス。


当時、犬を買ったら何がなくとも首輪がなければ話にならん、とウキウキしてホームセンターに出かけたが、そこで一口に首輪といってもいろんな種類があるんだという事を知って途方にくれた。普通の首輪、チョークチェーンにハーフチョーク、それにハーネス。それぞれデザインもいろいろ。迷った挙句、シンプルな赤い首輪とハーネスを1本ずつ買ったんだった。


ハーネスのほうは、その後しつけ教室に通うようになったこと(ハーネスでは犬に指示を出しにくい)から使わなくなってしまったんだけど、とっくの昔に無くしてしまったとばかり思っていた。ためしにこまに装着させてみたけれど、ベルトを最大まで伸ばせば今でも使える。逆にベルトを縮めればうなぎのように細長い鈴蘭でも何とかいける。3年前はホント犬の事なんて何にも判らず、こまとの生活は予想もしなかった出来事の連続だったよなぁと、まだ新しいハーネスを眺めてしばし感慨にふけった。


迷子札の中には10円玉が入っていた。もしもこまが迷子になっても、誰かが電話をかけてくれるように、と入れたものだ。赤いポッケを首につけたこまちゃんは、それはもうキュートでキュートで、なんでこんなに可愛いんだろうと涙がでるほどだった。お気に入りだったこのポッケは、残念ながら取り付け部分が破損してしまって使えなくなってしまった。


今回発掘されたハーネスは、車の中で使うことにした。ドライブ中、犬たちはクレートまたはキャリーバッグの中に入れておくのが基本だけど、ひどく汚れたとかバッグの中がすっごく暑いとか、やむをえない事情があるときのみ、助手席に伏せさせておくことがある。そんな時は慎重に運転してはいるが、急ブレーキをかけざるを得なくなった時に、ヘッドレストにくくりつけたリードで首がひっぱられてしまうかもしれないことが不安だった。ハーネスなら多少は衝撃を抑えられるだろう。


世代を超えて受け継がれるハーネス。♪まわる まわるよ 時代はまわる。全然違うか。