うちの本棚に埋もれている本と言えばこれ。

死に至る罪―純多摩良樹歌集

死に至る罪―純多摩良樹歌集

横須賀線爆破事件の犯人の元死刑囚が獄中で詠んだ短歌をまとめたもの。ページを開くにはいつも勇気がいる。手に入れて何年経つが未だに全ての歌を読んだことはない。


作者は獄中で文鳥を飼っていた。歌集にはその文鳥を織り込んだ歌も随所にある。

文鳥に愛した女(ひと)の名をつけて呼べば愛(かな)しや掌に乗りてくる
生きのこる文鳥のためあたたかき日は少しづつ部屋にさしこむ
(純多摩良樹「死に至る罪」)

やっぱり、読むと何も言えなくなるな。