埼玉ブロック遠征記 都会の風は冷たかったよ編

さて、日曜日は競技会本番。空気は身を切る程に冷たいが天気はいい。フィールドのコンディションもよい。6時の開門と同時に乗り込み、真子沙雪ファミリーにシェードを張っていただき、ベースキャンプの設営である。

真ん中が我らがチームの司令室。実際はちゃんと屋根がついてました。
今回の作戦は、

  • こまはシカトし、わざとらしくナイトだけ連れてまわる。勿論こまのテンションをあげるためである。
  • 逆にナイトは余計なテンションを下げるようにする。積極的に歩かせたり遊ばせたりしてエネルギーを発散させる。
  • こまは朝食抜き。ナイトにはクソをさせるためにも早い時間に食べさせておく。
  • こまもナイトも、最も不安なのは立止。これは最初から足で合図を入れ、二度掛けしないで済むようにする。
  • 紐無し脚側も不安なナイトに対しては、更新中も審査員の目を盗んで積極的に声を掛ける。

こんなところである。なかなか練られた作戦ではないだろうか。「満点は無理だが不要な減点は避け、可能な限りの小細工を弄する」という、いかにも小物じみた方針だけど。


第1部に出陳するナイトはゼッケン番号が若く、開会式が終わったすぐの出陳である。自分の気持ちを整える時間はあまりなかったが、デビュー戦は当たって砕けりゃそれでいい。がんばれ、ナイト君!

ボクは土を掘り返すのに忙しいのです。
結果は22頭中の16席、41.4ポイント。うーん、はなからうまくいくとは思ってなかったけどひどい点数だ。後からビデオを見てみると、とにかく脚側ができていない。やはり小細工を弄するだけではどうしようもない練習不足が露呈した格好だ。

だからムリだって言ったじゃ〜ん。
そしてこま。あまりにもシカトされすぎて泣き叫びすぎて、ちょっとへこみ気味になってるぞ。無視し続ける時間を誤ったか。大丈夫なのか、おい。

くそっ、見えない!
結果。何と9頭中の7席。79.8ポイント。席次も点数もかつてない程の低さである。どっぎゃぁぁぁぁん!!


直接の原因は、立止で足を使った合図を入れた事。犬に対する強制と取られて0点だった。でも、それが仮に満点だったとしてもまだ89点だ。脚側の遅れ、定座の足の崩しなどを細かく減点された結果だろう。自分としては今までで一番テンションが高く脚側もそこそこだったと思っていただけに、冷静な目で審査された結果を容赦なく突きつけられた形になった。

何だか判んないけど終わったらしい。
厳しい採点だったなぁ。だけどよかったぞ。俄然やる気が出てきちゃったもんね。いつか必ず文句のない成績で1席を取ってやる。凹むヒマなんぞあるものか。

初めて逃した表彰台。無料で振舞われた味噌汁を私の代わりに乗せてきました。
てな訳で、早速来月の江戸川ブロックの申込用紙を取り寄せた。あとひと月しかないが、日々是決戦。次回の目標は以下に掲げる通りであるっ!

  • 立止の完成。
  • 脚側定座の完成。

ありがとう、そして見てろよ、埼玉ブロック競技会。必ずここに戻って来るからな。絶対このままじゃ終わらないからなーーっ!!

冷たい風を受け、早春の空にグライダーが飛んでいた。いつか私も飛び立ってみせる、と、一人拳を握り締めるのであった。