こまの弟となるべき仔を決め、実際に迎えるまでの間に一番悩んだのは言うまでもなく「名前」である。明けても暮れても仕事中でもとにかく名前のことで頭はいっぱい。楽しかったなぁ。

  • お店で抱っこさせてもらうとすっごく暴れるから、というので「あば」ちゃん
  • 深夜残業で稼いだお金で買うので「しんや(深夜)」くん
  • 同じく、深夜0時をまわってから帰宅するようなハードワークで稼いだからって「れいじ(0時)」くん
  • 初めて見せてもらったとき、すっごく得意そうな顔で「ボク、王様だよ!」と言っているようだったから「キング」

など。私としては第一印象の「キング」がかなり気に入っていた。


だけど「キング」じゃあまりにかっこよすぎる。それじゃ、困った顔をしているから「こま」と名づけられたこまの立場がないじゃないか。うーん。じゃあ、深夜残業代で買った犬だから「ナイト」ってことにしよう!騎士のほうじゃなくて夜のほう!という訳で「ナイト」に決まったんである。犬舎のオーナーさんも判ってくれていて、血統書も「○○'S KNIGHT」じゃなくてちゃんと「○○'S NIGHT」で申請してくれた。


ナイトを人に紹介する時、「騎士じゃなくて夜のほうのナイトです」と言うと、「あぁ、黒いしね」「お目目がお星様みたいだからね〜」と、思い思いの印象で納得してくれる。「そうじゃなくて、深夜残業代で買ったからナイトなんだよ〜ん」とはいちいち言わないけど、内心にやにやしながら聞いている、気味の悪い飼い主である。