深夜よりも明け方の方が寒さが身に沁みるぜ、とぼんやり思いながらコンビニを出た。


野菜ジュースをぶら下げて会社に戻って、朝6時から開始した処理の様子を眺める。まだまだ終わる気配がない。画面には何の変化もなく、正常に進んでるんだかどこかで異常が発生しているのか、判断のつけようがない。いずれにしても、その結果は突然に明らかになるのだろう。4時間間ってから「予期せぬエラーが発生しました」とかさ。それでもいいさ。いつ終わるんだろう、ひょっとしたら「データ取り込み中です」のまま年を越すんじゃないか、という恐ろしい考えのまま帰宅せざるを得なかった昨夜の処理結果が、今朝めでたく「予期せぬエラー」で決着していた時は、そのメッセージが1日遅れのクリスマスメッセージにも思えたもんだ。これで原因は(多分)判った。あとは問題の箇所を直してもう一度処理を流せば正常終了するはずだ(多分)。今はその結果を待っている所なのである。


いつの間にか窓が眩しい。向かいのビルに朝日が反射し、部屋の中は赤い陽の色と蛍光灯の青い光に満たされて、その明るさは体内時計の指す時間と著しい乖離を示している。あぁ、眠いなぁ。