病院嫌いのこまは、待合室ではいつもぶるぶると震えながら人の動きをいちいち目で追い、いつお迎えがくるのかとびくびくしている。そして「こまちゃん、診察室にお入り下さい」と声がかかると、キャリーバッグの底にぴったりと張り付き、連れて行かれないよう必死の抵抗を試みる。診察台の上に乗せられると、ぎりぎり端っこまで後ずさり。恐怖の余りにウ○コを洩らしてもおかしくない位である。だけど、こんな反応を示す犬は別に少なくはないと思う。病院に恐怖心を持っていない仔もいるとは思うけど。


一昨日、病院に連れて行った時もいつもどおりの反応だった。だけど、一昨日は特に(こまにとって)ひどい治療をされたわけではない。ガーゼをはがして薬をちょっと塗ってもらっただけである。その後は先生から色々と説明を受けていただけで、良好な経過に私も安心したせいもあり、笑いがもれることもあった。そしてふと目をやると、こまはいつもの怯えきった表情ではなかった。


口角を上げ、舌をぺろーんと出している。一見大笑いしているような表情。おもちゃで遊んでやってるうちにノリノリになってきた時もこんな顔をする。だけど、診察台の上のこまの目は決して楽しげとは言えない。


こまが、決して楽しいとはいえないシチュエーションでこんな表情をしたことは過去にもあった。確かお店でシャンプーしてもらっている時、ガラス越しに目が合った私に対してだったなぁ。「何だコイツ」と思ったので印象に残っているんだけど、こまは明らかに私に何かを伝えようとしている。うーん。

  • こまにとってイヤな状況から逃れる為に、あえて楽しそうな表情を作って現実逃避している
  • イヤな状況から逃れる為、遊びに誘っている。
  • ストレートに「ここから連れ出して!」と訴えている
  • こまにとってイヤなシチュエーションで私が和やかにしているので嬉しくなった
  • その他

うーん。これもカーミングシグナルってヤツか?正解はどれだ?>こま